オブザベーション・ヒル

 ケニアの国立公園内(保護区を含め)では、観光客は車から降りてはいけないのが原則だが、ここは例外地のひとつで、丘を歩いて登れる。高さ数十mの丘で、所要約5分。公園内で唯一徒歩外に出られる場所なので、登ってみた。
 この丘の上からの見晴らしは、すばらしいのひとこと。天候に恵まれていれば、キリマンジャロ山がくっきりと見える。そのはるか右側にはタンザニアのメルー山(標高4566m)が見える。山を背にすると眼下に緑のペルトを敷いたような湿地帯が広がり、ゾウが草を食べているのも見られる。
 乾期にはこの湿地帯以外には緑は見られない。白っぽい半砂漠状の平地が延々と続き、ところどころにアカシアの林や低灌木の集落が深いオリーブ色に見える。このときほどアンボセリが殺風景に見えるときはないだろう。雨期には基本色がガラッと変わる。湿地帯はもちろん、北側にはアンボセリ湖が広がり、湖面に映える夕日は美しい。もっとも最近は雨が少なく、なかなか湖ができないそうだ。






背景画像原画
























































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