日替わりアプレット

07/08/11製作



イエメン観光九日目(その5)


(イエメン 双子都市「シバームとコーカバン」)

 サナアから北西に約54km、よく整備された道路を1時間ほど行くと、珍しい町がある。350mの岩壁の上と下に同じ民族が暮らすユニークな双子都市、シバームとコーカバンだ。山岳地の部族は、1ヵ所に集団で暮らしているのが普通だが、ここは同じ部族が同じ時期に、違う場所に町を築いた珍しい例。そして1000年にもわたり、それぞれの役割を決めて山の上と下で助け合って生ぎてきたのである。下にあるシバーム(標高約2500m)は農業と商業の町、周辺には耕地が広がり、町なかを大きな道路が走る。一方、岩壁の上の町コーカバンは軍事を担当する。常に敵の接近を監視し、シバームが外敵に襲われると、人々は山を駆け登りコーカバンの人々に助けを求める。このふたつの町の住人は、1年に一度集まり、互いの無事を確認しあう。この行事は今でも祭りとして続いており、ふたつの町は大変な熱気に包まれる。ぷたつの町の標高差は約350m、1994年,ドイツの援助により、このぶたつの町をつなぐ舗装道路か完成した。
 今日は上の町コーカバンの紹介です。



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