日替わりアプレット

2012/09/27製作



イエメン観光 六日目(その2)


(イエメン サユーン)


 イエメン東部の広大な砂漠に、アラビア半島最大のワディ(澗れ川)がある。 ワディ・ハダラマートは長さ160km、幅は平均で2kmの巨大な谷だ。雨が降れば今でも巨大な流れを作り出す。途方もない歳月の間に浸食され、深さが300mにも及ぶ谷の底には、現在20万もの入々が暮らしている。
 ワディ・ハダラマートの中心都市、サユーンの人口は3万人。この町は百万のヤシに囲まれた町と呼ばれている。巨大な谷、ワディ・ハダラマートの、高さ300mの岩の間に広がる鮮やかな緑の絨毯、近づくにつれ緑の間にモスクやミナレット(尖塔)、そして石で造られた建物が見えてくる、アラビアンナイトの物語に登場しそうな美しい町だ。

 イエメンでは主要観光地である「砂漠のマンハッタン」で外国人観光客を狙ったテロが起こり、その後はソマリアの海賊やテロの拠点になり今ではとても怖くて行けない。2007年2月から3月にかけてのこの時には国の貧しさは感じたが、危険と隣り合わせの旅とは思わなかった。

    


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