日替わりアプレット

08/05/19製作



イエメン観光六日目(その5)


(イエメン 世界最古の摩天楼の町 シバーム)

砂 漠 の マ ン ハ ッ タ ン

 砂漠のなかで突然この町に出合ったら、きっと誰もが雷気楼だと思うだろう。熱く乾ぎきった空気のなかに立ち現れるシバームの町の光景はそれほど不思議な印象を与える。
 この町は「世界最古の摩天楼の町」、「砂漠のマンハッタン」などと呼ばれている。シバームそのものは紀元3世紀頃からこの周辺の中心地になっていたが、現在見られる摩天楼が造られ始めたのは8世紀頃。5〜8階建ての石と土のレンガで造られた建物は、高さ約30m。500ものビルが密集した町は、遠くから見ると、それ自体が大きな建築物のように見える。実際、ここは町そのものが砦になっており、高い建物の外壁が敵を防ぐ城壁 の役目をしていたという。 砂漠地帯の最大の見どころといってもいいシバーム。サナアの旧市街のように町全体が歴史を刻み込んだ博物館のようなところだ。1982年にはユネスコの世界遺産に指定されている。夕方までシバームの街を散策し夕暮れを待つ。近くの丘から夕日に赤く染まるシバームの町を撮影できるはずだったのだが、砂が舞っているため僅かに赤くなっただけ。とても残念!



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