・麗紅古城を散策しました。

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 麗江ナシ族自治県の中心である麗江は、昆明から約600km、大理から約200kmの雲南省北西部、青蔵高原と雲貴高原の境界
に位置する町。
正式には大研鎮といい、県政府が設置されていることから麗江県城とも称される。県内にはナシ族を中心に漢族、ぺ一族、
イ族、リス族などの民族が住んでおり、総人口はおよそ30万人に達する。自治県の総面積は約7485平方キロメートルだが、
そのうち平地はわずか5%を占めるのみ。
 県内には玉龍雪山、老君山の二大山脈と金沙江、欄槍江の二大水系がある。県城の標高は2400m。年間平均気温は6〜18℃
と年間を通して過ごしやすい。年間降雨量は平均すると、約940mmで、そのうち85%は雨期にあたる5月から10月に集中してお
り、特に7月と8月によく雨が降る。
 麗江は古くから歴代王朝の地方行政機関が置かれた所であり、また南方シルクロードや茶馬古道の要衝地として栄えた。
麗江県城は南宋代に創建されたもので、すでに800年以上の歴史を誇る。建築物は漢族とペー族の様式を折衷したナシ族風の
ものだが、残念なことに1996年の大震災でその多くが倒壊してしまった。現在、麗江に住むナシ族の祖先は、四川、チベッ
ト方面かきょうら移ってきた先人だと言われているが、彼らは晴、唐代には磨些(モーシェ)とか麿稜(モーロン)などと呼ば
れていた。麗江の町は、南北に走る新大街一帯のエリアと四方街を中心としたエリアに区分できる。新大街は南北1kmにわた
って町を貫く通りで、オフィスビル、デパート、公共機関などが集中している。このエリアはここ10年ほどで発展した新し
い町だ。これに対して、四方街周辺のエリアは、麗江県城ができた頃からある旧市街区だ。このエリアはナシ族の2階建て木
造家屋がところ狭しと建ち並び、その間を細い石畳の小路が網の目のように四方八方に延びている。中国の古い町は、城壁
を造ってその中で碁盤の目状に道を造るのが基本だが、このように麗江の旧市街区が雑然としているのは、当時麗江を支配
した木氏土司は、自分の名前が「木」だから町を城壁で囲ってしまったら「困」になってしまい縁起が悪いと考え、城壁を
築かなかったためだと言われている。

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